西アメリカ軍の兵器は一般階級の兵士、特に最下層で刑罰によって兵役を課されている者が持つ装備に関しては簡素である。
イエローストーンの爆破以前からあった兵器工房による「大量生産」が簡単にできる物を中心に製造、配備されている。
刑罰による年少兵に与えられる装備パックは、アーマライト・コルト社製M16A3からA4と、ピエトロ・ベレッタのM9ベレである。
その他タクティカルベストなどは簡易的な物品であったり、リサイクル製品だったりでまちまちである。
良品が彼らに支給される事はない、かれらの命より兵器の方が高いためこうなっている。
結果彼らは戦場で自己保全のために拾った兵器など魔改造を施し持っている事が多いく、さらに重要にして最前線ビバークに詰める者達には特別に支給される装備も多々ある。
本質的に年少兵が持っている装備と変わらない。
変わるのは新品が支給される事ぐらいだが、備品は多い。
西アメリカ軍の装備は南に行くほど特殊にして高価なものが多い。
理由は北側に関して言えばイエローストーンという自然の猛威が国を隔てる壁となっているため。
ゴールデン・ベガスなどは最新鋭の装備を持っており、中でも大統領令による直轄部隊である51部隊は進化型兵装を使う特殊部隊でもある。
エウロパ連合で作られた自己保全と保管のための技術。
現在では一般階級の兵士はおろか通常兵士にも普及していないため、古い技術と思われている。
東ヨーロッパを暗黒時代に落としたマケドニア交戦前後に頃に作られた技術で、衛生兵に施されていた。
長引く戦火で薬の生産が出来きないのが見えてたため作られた。
負傷や病気を患うと通常の人体が行う「自己修復」を拡大する技術で、人体が持っている修復機能を飛躍させプラント化(工場化)して必要な薬を作り皮膚接触によって注入治癒を施すというもの。
治癒能力を活性化させる薬を常用することで、多くの人間の助けとなるが治癒を施す本人の体が休むことなく働くため、場合によっては心筋梗塞や疲労回復が出来ず過労死などを招くため、過度な地理由は禁じられていた。
イスケンディル公国滅亡後は規制や活性化因子の枠がなくなり、民間に流れたため過剰治癒で死ぬものが多数でた。
また古い技術のため、現代(作中の時間では)では治療の光景が魔法のように見えたりすることもあり、技術を持つ者を「癒し人」と呼び高待遇でむかえる農村などもある。
精神、特に感情を物質還元することで効果を発揮する力。
元は88スターズにより顕現され実験検証されたもので、現在は因子を埋め込むことで適合者が使う力となった。
詳しいことはまだ知られていない。
東アメリカ軍亜人兵が持つ感性言語強化タイプの兵士。
何某・カウフマンという名前で統一されており、一般犬種の兵士とは一線を画する。
上位個体として色々な特徴があるが、特に感性言語による長距離通信を可能にするなど西アメリカの使うバイタル・サージにも似た力を有している。
東アメリカ軍の中隊には必ず1人は配備されており、大隊規模になると5人はいる。
大切な通信要員でもあり、飛び地を守るには必要な人員だが、配備が充足し始めたのは近年でソルト・レイクには3人しかいなかった。